アスリートの糖質摂取の考え方・パート5
目次
・はじめに
・糖質摂取のタイミングを考える
・おわりに
本文
・はじめに
大変ご無沙汰しておりました!久しぶりの栄養ブログのアップです。
心待ちにしている方は、アップが遅くなって申し訳ございません。また、初めましての方はよろしくお願いします。
方々の仕事に追われて、ブログ作成が後回しになってしまったこと反省中です。さて、久しぶりすぎて忘れている方もいるかもしれませんが、引き続き糖質摂取を話題に更新したいと思います。
・糖質摂取のタイミング?
栄養学を考えるとき、私はいつも3つの視点を紹介します。それは、「量」、「質」、「タイミング」です。その中でも今回は「タイミング」を取り上げていきたいと思います。
さて、糖質の摂取タイミングといえば、どういったタイミングがあるでしょうか。一番思い浮かぶシーンといえば、「運動前」でしょうか。その他でいえば、「運動中」という方も多いかもしれません。
前回紹介したグリコーゲンローディングは、「運動前(試合前)」という典型的な糖質摂取タイミングといえるでしょう。
残るタイミングは・・・「運動後」があります。
今回のブログでは、「運動後」に着目したデータとそこから得られるメリットやデメリットを時間をかけてお伝えしたいと思います。1988年と遡ること30年、Ivy JL(糖質補給に関する研究の第一人者)らは、同量の糖質摂取を運動直後(0分)と運動後(2時間後)にした場合、筋グリコーゲンの回復に大きな差があることを発見しました。以降、運動直後に食べることは時間をあけて食べるより効果的であることが世界中で広がっていきました(画像参照)。
・おわりに
さて、運動直後に食べることがいかに良いかということはおわかりいただけたでしょうか。なぜこのような現象がおこるのでしょうか。それは、糖質摂取後、血糖値の上昇とともに放出されるホルモン「インスリン」が関係しています。次回はこの「インスリン」の働きと運動直後の糖質摂取の功罪についてお話したいと思います。