健康管理と身体づくりの指標はBMI⁉
いきなりですが、
この数字、なんだかわかりますか?
って、
「数字だけ見せられてもわかるか」と、
突っ込まれそうですが(笑)、
これはサポートしている、ある高校野球部の新1年生部員(25名)の平均BMIです!
まだ入部して、そんなに月日が経っていない状況です。
高校野球に精通している方であれば、この数値のレベルの高さをお分かりいただけるかと思います。
ちなみにですが、BMI(Body Mass Index)とは、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数。
現在は健康を維持するために、BMIが国際的な指標として用いられています。
よく健康診断で肥満度チェックとして使われているので、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
アスリートも、このBMIを使っての健康管理と身体づくりを行う上で大切な指標になります。
当たり前ですが、ジュニアアスリートたちはまだまだ発育途中なので、この数値も低い傾向にあります。
なので、高校入学したばかりの選手たちは、全体的にBMIも低いというのが通例です。
大体高校野球部1年生の平均BMIは、21~22.5の間が多く、細い選手が大半を占めるチームになれば20台も少なくありません。
23を越えていれば、かなり体格のいい選手が揃っているとなります。
それが24.9ですから驚きです(゚д゚)
今まで数多くのチームをサポートしてきましたが、入部間もない選手の平均数値としては断トツのトップ!
それだけ高い数値であるのは間違いありません。
しかしこの数値、高ければ高いほど良いのかというと、そういうことでもないのです。
アスリートは、その競技に適した体格と身体の質というところも大切。
また、どういう体格を目指し、どういったプレースタイルを求めるのか、それによってBMIの数値も変わってきます。
ただゴツイだけで競技に活かされていないのであれば、考える余地ありということですね😊
先週末、このチームの1年生の保護者を対象にスポーツ栄養セミナーを実施したのですが、実際に体重、BMIの数値が高過ぎての相談がいくつかありました。
例えば、
「うちの子供は明らかに体重がありすぎると思うのですが、適性のBMIはどのくらいでしょうか?」
とか
「子供は約1年ほど腰痛で苦しんでいます、どのくらい体重を減らしたらいいですか?」
など、
子供さんの身体に対して心配されている親御さんが多くいらっしゃっいました。
コロナウイルスの影響で、1年生たちのサポートはこれからになります。
従って、このチームもまだ選手それぞれの細かな身体数値を出していないのではっきりとは言えませんが、身長と体重だけを見て想像すると、およそ3分の1は減量が必要だろうなと予想しています。
減量がこれだけ必要な選手も中々ないことですが、それよりBMI20以下が1人もいなかったこと、こちらの方が珍しいことです。
全体的に高校野球のスタートラインとしては、BMIだけでいうと高いレベルにあると言えますね。
ということで、アスリートはまず、その競技に合った体格を知り、目指すべきプレースタイルを考え、年齢を加味した上でBMIを設定していきましょう😉
2020年07月27日 09:30