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🌟基礎栄養学講座パート11🌟

はじめに
 前回のコラムでは、「消化と吸収」についてお話しました。
 口から入った食べ物は消化器官の中で、時間をかけて少しずつ体内に入ることができる小さな物質になり、腸から徐々に吸収されます。すなわち、口に入れるまでを気をつけるのではなく、よく噛んで食べる、食べてすぐは消化のための時間を十分に作るという一連の行動も身体づくりに必要だと理解いただけたと思います。
 今回は体内に入ってからの「合成と分解」についてお話をします。
 引き続き、知っているようで知らない基礎栄養学の世界をお楽しみください。

目次
・合成と分解?
・おわりに
 
◆合成と分解?
 腸では様々な栄養素が吸収され、血液を介してそれぞれの役割に応じて、全身に運ばれます。
 その役割の中でも今回はスポーツと密接に関係する「エネルギー産生」と「身体づくり」について考えたいと思います。
 
 「身体づくり」のために血液中にある様々な栄養素を組織に取り込むことを「合成(または同化)」と言います。わかりやすい例をあげれば、筋肉に必要なたんぱく質(血中ではアミノ酸)を取り込み、筋肉を大きくする(あるいは修復する)ことがその一例です。
 
 では、「分解(または異化)」とはどういう現象でしょうか。簡単にいうと、合成の反対です。身体の成分を壊して、血中に放出することです。例えば、エネルギーを作るために肝臓や筋肉に蓄えているグリコーゲンを分解して、糖質(血中ではグルコースなど)を血液に送り出します。すなわち、身体の一部を壊して生きるため、活動をするためのエネルギーを作っているということになります。
 
 このように体内では絶えず、「合成」と「分解」が行われますが、この一連の働きを「代謝」といい、生きている限り止まることはありません。また、「合成」と「分解」はバランスをとる(平衡を保つ)ようになっており、通常通りの生活で著しく身体を作る、破壊するということに傾くことはありません。
 
◆おわりに
 今回は「合成」と「分解」の基礎についてお話をしました。
 上述の通り、通常はこの2つは平衡を保つようになっています。では、身体づくりはできないのでしょうか。
 答えは「No!」です。「合成」と「分解」にはそれぞれ刺激を与えることで強くなったり、弱くなったりします。この刺激の要因が運動や食べることです。
 正しい情報を元に知識を身につけることで、「合成」を最大限に高めることは可能です。
 次回は「合成」を高めるということに着目したいと思います。
 
2018年05月10日 09:30