🌟基礎栄養学講座パート10🌟
はじめに本日は聞き慣れない栄養学用語について解説をします。
特に「消化と吸収」は関連が深い言葉なので、セットで覚えておくと良いでしょう。
それでは知っているようで知らない基礎栄養学の世界をお楽しみください。
目次
・消化と吸収?
・おわりに
◆消化と吸収?
食べ物は口に入れると、食道を通り、胃、小腸、大腸を通り、この間に食べ物は消化され、吸収され、最後の残りカスが便として排泄されます。
では、「消化」とはどのようなことをいうのでしょうか?
「消化」とは、大きな物質を細胞膜が通過できるまで小さくすることです。イメージしてください・・・米粒が血管の中を通ることができるでしょうか?できるわけがありません。
例えば口で食べて噛むと食べ物が徐々に小さくなりますが、これが最初の消化ということになります。さらに噛んでいると唾液が出てきますが、唾液の中にも「消化酵素」が含まれており、これは糖質の消化に関与する物質です。このように口、胃ではどんどん物質が小さく、そして液状になっていきます。
その後、小腸に進み、様々な臓器から出てくる消化液で、食べ物はさらに小さな分子(たんぱく質であればアミノ酸)まで分解され、多くの栄養素が小腸で、水分が大腸で「吸収」されていきます。
では、「吸収」とはどういうことをいうのでしょうか?
「吸収」とは、小さくなった分子が小腸などから血液中に取り込まれることをいいます。血液中に入ると、それらの物質は血管を介して全身に運ばれて様々な働きをしてくれます。
例えば、たんぱく質が筋肉に取り込まれれば筋肉の材料に、糖質が肝臓に取り込まれたらエネルギー源になるということです。
すなわち、食べ物は食べるだけではその役目を果たすわけではなく、まずは「吸収」されて体内の必要なところに運ばれなければいけないということです。これが前々回にお話をした「栄養」ということになります。
◆おわりに
最後に噛むという行為についてお話をしましょう。
皆さんはよく噛んで食べていますか?噛むという動作は、最初の消化と伝えたようによく噛むことでその後の吸収や胃腸への負担を減らすことができると考えられています。
たくさん食べる選手の中にはよく噛んでいると食べる時間がかかって仕方がないという声を聞きますが、日々疲労と戦っている選手だからこそ、よく噛んで胃腸の負担を減らすことはもちろん、材料をしっかり消化できるようにしてもらいたいと思います。
それでは次回もお楽しみに!!
2018年04月26日 09:30