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🌟基礎栄養学講座パート9🌟

はじめに
 前回のコラムでは、「栄養と栄養素」についてお話しました。栄養素は材料、栄養は体で利用することで、材料は口にするだけでは意味がなく、利用しなければいけないということをイメージしていただけたかと思います。
 今回も似ているようで似ていない「食物と栄養素」をテーマにしたいと思います。
 引き続き、知っているようで知らない基礎栄養学の世界をお楽しみください。
 
 
目次
・食物と栄養素?
・おわりに
 
◆食物と栄養素?
 人が口にする食べ物(=食物)といえば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?主食とは主に食べるもの(=最も多く食べるもの)で、世界中で異なりますが、日本では「米」ということになります。日本人の米離れが進んでいるとはいえ、まだまだ主食といえば「米」ということになるでしょう。
 その他にも、パン、麺類、肉類、野菜、果物、牛乳・・・全てが食物ということになります。
 
 では、少しだけ五大栄養素のおさらいです。
 
 五大栄養素といえば、「炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミン」があり、それぞれ様々な役割があります。役割は大きく分けると「エネルギー産生、身体の構成成分、機能の調節」になります。
 
 スポーツ現場で仕事をしているとこのようなセリフが聞こえてきます。
 
「エネルギーをとるのに炭水化物を摂ります!」
 
 よしよし、だいぶ意識できるようになってきたなと、手に持っているおにぎりをほうばりこう続きます。
 
「米って炭水化物なんですよね?」
 
 確かに炭水化物は多いけれども・・・「米=炭水化物」というイメージが強いことに驚かされます。ご飯100g中には約35gの炭水化物が入っていますが、残りの約65gは別の物質が入っているのです。
 例えば、精白米ではなく玄米であれば、ビタミンB群や食物繊維も豊富ですし、選手であれば多くのご飯を摂取するため、主食から摂取できるたんぱく質量も卵や豆類に匹敵する摂取量になります。
 
 人間の身体が様々な栄養素で作られているように動物や植物の身体も様々な栄養素で作られています。単一の栄養素だけとれるとすれば、それは「純水」だけでしょうか。
 色々な栄養素を複合的にとることができる・・・それが「食物」のいいところです。
 
◆おわりに
 今回は「食物(=食べ物)」についてお話をしました。食物は複合的に栄養素をとることができますが、それぞれ特徴があり、豊富なもの、不足しやすいものがあります。多くの種類の食物を食べるということは、それぞれの特徴により補い合い、必要な栄養素を必要な量をとることに繋がります。ここにバランスよく食べましょうという本質が隠れているように思います。
 
2018年04月12日 09:30