株式会社Feプロ-食育コンサルティング-

ジュニアアスリート専門!正しい知識と習慣で勝てる身体が手に入る

メインビジュアル

ホームブログページ ≫ 🌟基礎栄養学講座パート7🌟 ≫

🌟基礎栄養学講座パート7🌟

はじめに
 前回までのコラムでは、五大栄養素として「たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル」についてお話しました。
 今回は体の構成成分としては最も量が多く、体調管理には必須な「水」の働きや機能についてお話します。
 引き続き、知っているようで知らない基礎栄養学の世界をお楽しみください。
 
目次
・水とは?
・おわりに
 
◆水とは?
その1 水の働き
 水は成人で体重の約60%と体の構成成分として最も多く体内に存在します。乳幼児では70%前後、高齢者では50%強と年齢とともにその割合が低下していきます。
 水の働きは血液として全身に栄養素を運ぶ「運搬」、細胞内外の水分として細胞の環境を保つ「環境維持」、そして最も重要な働きである発汗することによる「体温調節」の3つに大別されます。
 
その2 水の出入り(水分出納)
 水は飲料水だけでなく、食品中にも見えない水が存在しており、それぞれ摂取することで、体内に吸収されます。さらに身体活動などによりエネルギーを作る際にも体内で水が発生し、それら全てが体内水分として利用することができます。
 スポーツなどをせずに適温の日常生活のみでも、毎日2000〜2500mlの水が失われるため、見合った量の飲料水や食事が必要になります。すなわち、夏の暑い日やスポーツ活動をすることで発汗するとより多くの水が必要になることは言うまでもありません。
 
その3 水の必要量
 体内の水を失う経路として、汗、尿がありますが、呼気の中にも水蒸気が出るため、厳密な水分損失を知ることは困難です。
 では必要量がとれているかはどのように判断すれば良いのでしょうか。スポーツ前後では運動前の体重と運動後の体重差を見ることが最も手軽で良いでしょう。運動前後の体重差が運動前体重の2%以内に収まるように、適宜水分補給をすると良いでしょう。
 また、日常生活では体重測定を行うことが困難です。そういった場合は、尿の色を確認しましょう。体内水分が少なくなると尿量が減り、尿が濃縮され黄色に変色してきます。尿の色がいつもより濃くなってきたときは脱水が進行しているかもしれません。
 
◆おわりに
 今回は水に関する基本的な考え方と水分必要量の目安についてお話ししました。最近では5月頃から脱水症状で大規模な熱中症事故も起こっています。特に子供や高齢者の方は脱水症状になりやすいため、積極的な水分補給はもちろん、自分の水分の状態を確認する癖をつけると良いでしょう。
 
2018年03月15日 09:30