株式会社Feプロ-食育コンサルティング-

ジュニアアスリート専門!正しい知識と習慣で勝てる身体が手に入る

メインビジュアル

ホームブログページ ≫ ★スポーツ栄養の基本講座パート8★ ≫

★スポーツ栄養の基本講座パート8★

はじめに
 前回のコラムでは、体重変化が適切な食事量を考えるために必要なエネルギー収支バランスに関係しているというお話をしました。そして、習慣的な体重測定は、食事管理の第一歩であることも知ってもらえたのではないかと思います。
 ということで、今回は「正しい体重測定」について解説したいと思います。
 
目次
・正しい体重測定とは
・おわりに

◆正しい体重測定とは
 今回はよく聞かれる質問を例に挙げながら、体重測定について解説したいと思います。
 
質問①いつ計るのがいいですか?
 結論からいえば、「起床直後、トイレを済ませた後」が最も適切だと考えられます。
 体重や体脂肪率を測定・評価するためには、測定条件を整えることが大切です。測定条件とは例えば、食事の有無(例えば食べた分だけ単純に重さは変わります)、食事時間、服装などが挙げられます。特に日中は食事のコントロールが難しく、食べる量も日々一定というわけにはいかないため、活動前にあたる起床直後、体内の条件を整えるためにトイレを済ませた後が良いと考えられます。
 どうしても朝は時間がないという場合には、練習前でも良いかもしれませんが、直前に食事や水分補給はせず、体重測定後に飲食をするようにしましょう。練習後や入浴後は汗をかくため、測定条件を揃えることは難しいでしょう。
 
質問②どのような体重計を使うと良いですか?
 体重という単純な重さを計るだけなので、意外かもしれませんが、どのような体重計を選んでも大差はありません。
 しいて挙げるならば、最小単位をどのくらいまで見るかという視点はあります。小さければ小さいほど体重を細かく把握することができます。業務用ならば最小20g(60.02kg)まで測定できますが、一般的な家庭用であれば最小50g(例えば60.05kgという表示)からの測定ができます。
 ただし、比較的高価ですので、習慣的な体重測定であれば100g単位(60.1kgと表示)でも十分だと思います。
 
◆おわりに
 今回は正しい体重測定についてQ&A方式で書いてみました。
 まずは高価な機器などは考えず、簡易なものでも良いので、日々の体重測定を始めてもらえればと思います。大切なことは測定条件を揃えることです。どれだけ最小単位の小さな体重計を使ったとしても、コップ1杯の水を飲むだけで体重は200gくらい変わってしまいます。
 良い機械を揃えるより、飲食や服装の条件を整えることの方がよっぽど大切であるということに気づいてもらえれば幸いです。
 それでは、次回のコラムもお楽しみに!
 
2017年11月14日 09:30