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★スポーツ栄養の基本講座パート5★

はじめに
 IOCと聞いて皆さんは何の略語かわかったでしょうか?IOCとは「International Olympic Committee」の略で、国際オリンピック委員会という組織になります。
 その名前の通り、オリンピックを運営している組織ですが、その組織がスポーツ栄養に関して数年に一度くらい情報発信をしていますので、今回と次回はその情報を紹介したいと思います。

目次
・スポーツ栄養に関するIOCの合意声明2010 〜パート1〜
・おわりに

◆スポーツ栄養に関するIOCの合意声明2010 〜パート1〜
 2010年と聞くと、今更そんな昔の話をと言いたい方もいらっしゃるかもしれませんが、今も昔もスポーツ栄養学の根底の部分は大きく変化していないのです。
 最近の声明では、ジュニアアスリートや女性アスリートというような特定の集団を対象としたものになっており、その原点となるのが2010年の声明になります。まずはスポーツ栄養学の基本を抑えて、自分が関わる競技や種目、年齢、性別、競技能力に合わせて柔軟に対応できる力を身につけてもらえればと思います。
 
 今回はこの合意声明の最初の1節をご紹介します。
 
 「食事は競技成績に大きく影響する。アスリートは精神的、身体的能力を最大限に発揮するために練習と試合の前、中、後に必要な栄養を摂るようにする。根拠に基づいた食事の量、質、タイミングに関する指針は、練習効果を高めたり、障害を防止したりするのに役立つ。必要なエネルギー、栄養成分、水分やスポーツの特性に応じた練習時、試合時、そして回復時の栄養補給に関するスポーツ栄養の専門家の助言は役立つ。」
 
 このような1節からこの合意声明は始まります。このように食事が競技者の競技力に関わるという考え方は世界的に認知されているということです。
 
 特に精神的、身体的ということは個人的にはとても興味深い考えです。指導者や保護者の皆さんの中には、お子様の競技力を向上させたい一心で「食べなさい」「〜を食べるといい」という一種の押し付け、脅迫をしていないでしょうか。
 
 食事は精神的にも影響します。これまでのサポートの中でも「食事だけが楽しみです」と言ってくれる選手がいました。そのように楽しみながら、無理がなく、個々の選手に応じた食事の量、質、タイミングを考えていければいいですね。
 
◆おわりに
 一節の最後にありますが、自分もスポーツ栄養の専門家の一人として、皆さんに助言ができるように今後もコラムを定期的にアップさせたいと思います。
 次回コラムでも引き続き「IOCの合意声明2010」についてお話したいと思います。
 次回もお楽しみに!!
2017年10月17日 09:30