★スポーツ栄養の基本講座パート3★
はじめに
このコラムを書き始めて3回目になりました。
皆さんのスポーツ活動は「競技」でしょうか?それとも「レクリエーション」でしょうか?何の為にスポーツをやり、そして、何を目指してスポーツを続けているのでしょうか?
今回は体育(スポーツ)を紹介し、食の考え方についてより深く考えるきっかけになればと思います。目次
・スポーツをするということ
・おわりに
◆スポーツをするということ
今から100年以上前に日本体育協会を設立に導いた嘉納治五郎先生は次のように述べられました。「国の盛衰は、国民の精神が充実しているか否かによる。国民の精神の充実度は国民の体力に大きく関与する。そして、国民の体力は国民一人ひとり及び関係する機関・団体等が体育(スポーツ)に関して、その重要性をどのように認識しているかによる。
我が国の体育(スポーツ)の振興体制は、欧米諸国に比べ著しく劣っており、必然的に青少年の体格も劣弱の状況である。そのため、一大機関を組織し、体系的に国民の体育(スポーツ)の振興を図ることが急務である。以下、略(引用:日本体育協会ホームページ、創立100周年記念事業より「日本体育協会の創立趣意書」参照)。
体育・スポーツは国民一人一人の体力、精神を活き活きとさせて、国を元気にしよう!という考え方が100年以上前には存在していたのです。最近ではスポーツを「やる人」と「全くやらない人」という二極化が見られますが、「体」を「育てる」と書く「体育」を見直してもらえればと思います。
しかし、皆さんはスポーツの本質は知っておく必要があります。スポーツは体を「破壊」し、そして「(超)回復」させる、この過程があるからこそ、体力向上や競技力向上に繋がります。行き過ぎた「勝利至上主義」は「回復」を妨げてしまい、むしろ疲労がたまり、最悪のケースでは怪我や障害に繋がります。
ここで大切になるのがスポーツ栄養学です。「体育」と「食育」、この2つの視点から皆様の「回復」を最適にし、国民としての体力向上、競技者としての競技能力向上に寄与できるように今後も情報発信をしてまいります。
◆おわりに
少し方向性がそれてしまいましたが、色々な視点からスポーツ栄養学を見てもらえれば幸いです。
なかなか本題に入らないと思っている皆様、次回コラムでは「アスリートにとっての食事の目的」についてお話したいと考えております。
次回もお楽しみに!!